子供に英語を身に付けさせたいと考えたとき、発音の教え方ってどうしたらいいのか?と悩みますよね。
特に英語が得意でないご両親の場合、発音に自信が無いという理由で、そもそも子供に英語をやらせられないと思い込んでしまう方もいます。
今回は、子供に正しい英語の発音を身に付けさせる効果的な教え方をご紹介します!
やっぱり英語の発音の良さは重要?
日本人は発音を意識しすぎる!?
英語を話す時に「発音の良さ」を重視しがちなのは、日本人の特徴です。
しかし、海外に行ってみると非ネイティブの人がクセのあるアクセントで英語を話していることが珍しくありません。
ビックリなのは、それでもみんな堂々と英語を話しているということ!
一方、多くの日本人は、英語を話す時に「発音」を意識しすぎて自信なさげに話しがち。
でも、コミュニケーションで大切なことは「発音」よりも「伝えようという気持ち」と「話す内容」です!
「じゃあ、発音は気にしなくてもいい!」というと、そういう訳でもありません。
「じゃあ、どっちなんだよ!?」と思うかもしれませんが、ポイントとしては「日本語読みで英語を発音しても全く通じない!」ということです。
日本語英語は通じない!?
例えば、「bus(バス)」という単語を日本語の発音で「ばす」と言っても伝わりません。
日本人は英語の[u]の発音が苦手なので、うまく発音ができないのです。
また、以前留学していた時に「whale(クジラ)」を「ほぇーる」と発音していた学生を見かけたことがありますが、相手は全く理解できていなかったという事もありました。
でも、このように正しい発音ができないのは仕方がないことなんです。
なぜなら、日本の義務教育には英語の発音に特化した、発音を学ぶためだけのカリキュラムがないからです。
日本語英語になる前に正しい発音を身に付けよう!
やはり、ネイティブレベルの流暢さや発音の良さは必要ありませんが、少なくとも「通じる発音」は身に付けておくべきです。
でも、大人になってから発音を訓練をするには、それなりの根気と時間が必要。
私も、これまで大学で英語を学んだり留学したりと、10年以上は英語を勉強してきて、ある程度の発音は身に付けましたが、やはり発音しずらい音はたくさんあります。
ちなみに、言葉を話す時に使う「顎」は、子供の頃に固まってしまうそうです。
例えば、日本語だけを話して育てば日本語を使うためだけの「顎」になってしまい、英語を話す時に使う「顎」の動きが難しくなります。
これが、大人になってから発音を訓練する時に苦労する原因。
子供の頃に正しい発音を身に付けてしまうのが断然、効率がいいのです!
ネイティブ講師のいる英会話教室で発音は身に付くか?
子供に英語をやらせたいママやパパ(特に英語に自信のない方)は、「いい発音を身に付けるためにはネイティブ講師のいる英会話教室に通わせればいい!」と、考えがち・・・
でも、これは少々安易な考え方ではないでしょうか?
確かに、ネイティブ講師は本場の発音で話してくれます。
しかし、それを週1回1時間程度のレッスンで、子供がマスターできるようになるとは考えにくいですよね(汗)
理想的なのは、英会話教室に通わせる手間もなく、子供が小さい頃からお家で取り組める方法ではないでしょうか?
お家でできる!英語の発音の教え方
“フォニックス”で正しい発音ができる?
英語の「読み」「書き」を習得するために有名なのが”フォニックス(phonics)”。
フォニックスとは、アルファベットの「文字と音」にある法則を学ぶこと。
英語圏の子供たちも使っている方法です。
「文字と音」の関係とは、簡単に言うと「A/a(エー)」は [(ア)]という音、「B/b(ビー)」は [(ブ)]という音で発音するという法則のこと。
フォニックスの教材は数多くありますが、特におすすめなのが、『Jolly Phonics(ジョリー・フォニックス)』!
ジョリーフォニックスはイギリスで考案され、世界100か国以上の学校で採用されているシンセティックフォニックスという新しい学習法です。
アルファベット順と無関係に「音」に関連付けられた順で学んだり、視覚以外にも触覚など色々な感覚を使って学んだりする点が、従来のフォニックスとは異なります。
他にもフォニックスの教材はたくさんありますが、選ぶ時のポイントは、正しい発音を聞くことができるという点でCD付きのものが良いでしょう!
また、最近はYouTubeにもフォニックス関連の子供向け動画コンテンツが充実しています。
アニメーションや歌に合わせて、正しい発音を聞くことができるので、楽しみながらフォニックスに親しめます♪
1つの動画に絞らず、お子さんの好みに合わせて色々な動画を試してみましょう。
やっぱり、子供は「耳」から吸収する!!
上記のフォニックスは、「文字」と「発音」を同時に学べる効果的な方法ですが、「文字」となるとある程度子供が大きく(3、4才以上くらい)ならないと、理解できない所が難点。
子供が正しい発音を身に付ける方法として、1番おすすめしたいのが「たくさん聞かせる」ということです!
言語を習得するには一定量のインプットが必要!
子供の頃(特に低年齢)に英語をたくさん聞いてインプットすることで、脳に【英語の回路】が構築され、やがて聞いた音を口にできるようになります。
実際、我が家の娘は1才の頃からたくさんの英語をお家や車の中でかけ流して聞いていた効果で、聞いた英語をそのまま真似して言うことができます。
※ちなみに、「Rはこう発音するんだよ!」というように発音を教えたことはありません!!!
この経験からも、良い発音を身に付けさせるためにには、「教える」というよりは「聞かせる」ことが最も効果的と実感しています。
しかし、「英語なら何でも聞かせとけばいい(大人の洋画や洋楽など)」という訳ではありません。
インプットには、その年齢にあった内容(理解できる内容)である必要があるという点に注意しましょう。
おすすめなのは、『マザーグース』!
マザーグースは、英語圏で古くから親しまれている童謡で、英語のリズムやイントネーションを身に付けるのにとても効果的です。
我が家では、YouTubeを利用してたくさんのマザーグースを子供と一緒に聞いています。
マザーグース関連の動画はさまざまあるので、子供が飽きることなく楽しめますよ。