グローバル化が進む現代、「英語」の必要性はますます高まり、小学校の英語教科化をはじめ、日本の英語教育の環境も変化を見せています。
小さいお子さんのいる家庭では、英語の習い事を1度は検討したことがあるのでは?
「子供に英語を身に付けさせたい!でもいつからはじめたら良いのか?」といった素朴な疑問にお答えします。
子供の英語に手遅れはある?「臨界期」とは?
言語習得における、いわゆる“臨界期”という仮説があります。
これは<ある一定の年齢(臨界期)を過ぎるとネイティブのような言語能力が身に付かない>とするものです。
具体的には、誰でも6~7歳まではその言語に触れていればネイティブになれる能力があり、それ以降は難しくなるということ。
しかし、この「臨界期」という考えはあくまでも仮説にすぎないということを頭に留めておいてください。
なぜなら、「臨界期」という考えは「母語を習得する」場合に限った話であり、決定的な研究結果は未だ存在しないからです。
個人的な意見からすると、「子供の英語に手遅れはない!」と思っていただいてOK!
ただ注意するのは、英語は年齢によって学び方を変える必要がある!ということです。
子供の英語は年齢によってアプローチが変わる!
子供が英語を学ぶのに、遅すぎるということはありません。
しかし、年齢に適した効率的な方法を選択する必要はあります。
では、年齢にあった方法とはどんなものでしょうか?
【音】中心のアプローチ:幼児~小学校低学年
幼児~小学校低学年くらいまでは「音」によるアプローチ中心の学習法が最適!
この年代の子供にいきなり英語の文法事項を説明しても理解できませんよね。
子供が小さいときは、歌を歌ったり、ゲームをしたり、時には身体を動かしながら、たくさんの英語を「聞く」ということを中心にするのが効果的です!
身体全体を使って覚えた英語は長期記憶として記憶に残りやすいそうです。
また、ある程度子供が大きくなると、歌を歌うことにも「恥ずかしい」という心理的な壁ができてしまいます。
【文法】も交えたアプローチ:小学校中学年以降~
子どもは10才を過ぎると、明示的な知識を理解・運用するのに必要な「認知能力」を身につけるようになると言われています。
なので、ある程度大きくなってから(小学校中学年以降~)英語をスタートする場合は、「音」によるインプットに加えて、英語の文法事項も交えた学習がより効率的です。
いつから英語を始めるのがベスト?
上記で述べた様に、年齢によって英語学習のアプローチを調整することで、子供が英語を身に付けることは可能です。
とすると、一概に「いつから始めるべき!」とは言えませんが、小さい頃から始めるのが子供にとっても親にとっても楽ではないでしょうか?
子供がある程度大きくなると、英語がやりたい!という強い動機づけが必要になったり、日本語発音の英語に慣れてネイティブのように発音することへに恥ずかしさを感るようになりますよね。
小さい子供は、英語と日本語の区別もあまりつかず、躊躇なく英語に飛び込んでくれます。
ちなみに、赤ちゃんは3才までに脳みその成長が急激に進みます!
この時期にたくさんの英語を「聞く」ことで、脳に【英語の回路】を作ることができるので、成長してからの英語を聞き分ける力に大きな差がでるのです。
一方で、この【英語の回路】を大きくなってから作ろうとすると、相当の時間と労力が必要になってしまいます。
それなら、子供が小さい頃(0才~でもOK)から英語を聞く「環境」を整えれば、英語を聞き分ける力が自然と身に付き、苦労を最小限に抑えて英語を身に付けることができますよね♪